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Study Dec 31, 2018

2018年秋学期を振り返る

2018年秋学期が終わってしまったので、まとめを書いておきます。

アメリカの大学での最初の1学期

9月にアメリカに渡り、長かったような短かったような、最初の1学期が終了しました。私の通っているUC Santa Cruzはクオーター制なので、すでに最初の成績も出揃い、年明けからは全く新しい授業が始まります。

この学期には、

  • Stevenson Core 1
  • Economics 1
  • Math 19A

という3つの授業を取っていました。

Stevenson Core 1

UCSCでは、生徒全員が10ある「College」のいずれかに配属されます。それぞれのCollegeが開設しているCollege Core Courseを履修することがすべての新入生に求められます。

私はStevenson Collegeにいるので、Stevenson Coreを履修しました。

それぞれのCollegeごとにテーマが決められており内容も異なるのですが、Stevensonは”Self and Society”をテーマに実存主義をベースとした哲学的な内容をカバーしています。テーマからも分かるように非常に抽象度の高い内容でリーディングのテキストも他のCore Courseよりも難易度が高めな気がしているのですが、それだけやりごたえのある授業ではありました。

授業は週に90分×2コマで、予習として授業で扱うテキストを読み、それについてのディスカッションが授業内で行われ、授業後にその内容をもとにレポートなどが課題として与えられました。テキストとしては次のようなものが扱われました。

  • サルトル「実存主義とはなにか」
  • フロイト「文明とその批判」
  • ギルガメシュ叙事詩
  • 創世記
  • マタイによる福音書
  • コーラン
  • ニーチェ「道徳の系譜」
  • ミゲル・デ・ウナムーノ「殉教者聖マヌエル・ブエノ」
  • 老子「道徳経」
  • バガヴァッド・ギーター
  • ガンディーの名言集

これに加えて、それぞれの理解を助けるようなSupporting Textもあり、それも一緒に読むような形で授業が進行されました。

授業で扱われたのはこれらの本の抜粋ですが、それにしてもこのように日本でリストアップすると色々読んだなぁと感じます。

歴史としては非常に有名なものばかりで、高校の倫理や世界史の授業で登場する思想ばかりです。(私は真面目にそれらの授業を真面目に受けていなかったのでうろ覚えばかりでしたが。)

しかし真面目に歴史を勉強している人でも、原文を読み、それについてクラスメートとディスカッションしたことがある人は多くはないのではないでしょうか。大学の授業でもなければ読まないような文章ばかりで、本当に良い経験になったなと思っています。

課題としては、定期的に自分が気になった文章についてReflection Paper(感想文のようなもの)を書くことが求められました。そのために文章を読み込むと、書かれた場所や時間の異なる文章から思いがけない共通点が見つかったり、自分の中でも新しい発見をしながら書きました。

英語的な部分では、TOEFLやSATのEssayを書くことを目標に教育されている身からすると複数ページに渡る文章を書くのは大変でしたが、日本語のレポートと同じで伝えたい内容をしっかり考えることが一番大切で、内容さえ決まってしまえば辞書などを駆使してなんとかなるとも感じました。

最初にサルトルを読んだときは文字通り意味がわからずどうなることかと思いましたが、無事に単位を取得することができました。

Stevenson Collegeは他のCollegeと異なりCore Courseが冬学期も続くのですが、頑張っていこうと思います。Stevenson Core 2ではより現実的な内容が扱われるようなので、もう少しやりやすくなるかな?と期待をしています。

Economics 1

専攻する予定のTechnology and Information Management Majorは数学・コンピュータサイエンス・経済の3つの分野の融合であるため、経済の授業も履修しなければなりません。秋学期には一番入門的な授業であるEconomics 1を履修しました。

コースのタイトルは”Introduction to Microeconomics”ということで、ミクロ経済の基本について学びました。

内容としては、需要供給曲線に始まり、弾力性やコストの解析、市場の形態など「ミクロ経済の基本」にふさわしい内容をカバーしました。

授業の形態は、週3回の1時間の授業+ネット上の宿題で、評価には2回の中間テストと期末テストが用いられました。「中間」「期末」というものの実際は授業の1/3の内容を聞くようなものでした。

テストはMultiple Choiceが20問程度+少記述が数問でした。期末試験の記述の中には内容を深くやり込まないと解けないような問題もありましたが、基本的には授業を聞き、教科書を読めば分かるような問題が多く感じました。

Math 19A

アメリカの数学は日本のカリキュラムとは大きく異なっており、高校ではAPクラスと呼ばれる上位クラスを除くと微分積分を習わないようです。(STEMを専攻する人にはAPを取っている人も多いですが。)

私はAP Mathを受けていないので19Aから始めることになりますが、内容としては高校の数学3の微分+αといったところでした。

アメリカの高校でも極限は扱われるようなのですが、最初か極限から入り、導関数の定義、積/商の微分、合成関数の微分、三角関数の微分、極値、グラフ、それらを応用した文章問題を扱いました。

日本の数3で扱った覚えのないものとしては”Implicit Differentiation”というトピックがありました。日本語ではおそらく「陰関数の導関数」のようになります。

Implicit differentiation (example walkthrough) (video) | Khan Academy

媒介変数を使わずにこのような問題を解いた記憶がないので新しかった気がします。Related RatesではこのImplicit Differentiationを用いる問題も多く出題されました。

「ロピタルの定理」も高校数学では、少なくとも教科書には載っていない気がします。

日本では数学がボロボロだったので非常に不安だったのですが、ある程度真面目にやっているからなのか、日本の教育で培った基礎力があるからなのか、特に苦労することなく授業を受けることができました。とはいえ数学が苦手なことは間違いないので次クオーター以降も真面目に勉強していく所存です。

ちなみに、19Aはオンラインで受講しました。教室に出向くことはなく、オンラインで授業動画や教科書を閲覧し宿題もこなしていきます。これの良い点としては、聞き逃した場合もすぐ聞き直すことができ、また知っている内容の場合はスキップすることも可能でした。質問なども基本的にオンラインだけになってしまうのでメリットだけではないですが、この授業に限って言えばオンラインで取ってよかったなと思っています。

学期中の学習量

もちろん時期によってブレはあるのですが、平均すると3~4時間/日くらいで推移していたかなと思っています。大まかな一日のスケジュールを書き起こしてみます。

  • 7:30前後 - 起床
  • 8:00 or 9:20 - 授業
  • 11:00 - 授業の復習/授業のないMath 19Aの教科書を読む
  • 13:00 - 昼食
  • 14:00 - 寮に戻ってグダグダ
  • 19:00(グダグダしすぎ!?) - 夕食
  • 20:00 - 図書館で復習/演習
  • 23:00 - 寮に戻って寝る準備
  • 24:30 - 就寝

今期の反省としては、初クオーターということで授業についていくことを目標とした結果それだけで満足してしまい、結局最後までグダグダ過ごしてしまったと思っています。日本にいたときはもっと精力的にコードを書いたり授業外でも何か身になることをしていましたが、秋学期はYouTubeとはてブを見て友達とダベっていたら終わってしまいました。

そんなこともあり、もともと砂漠の中にオアシスがちょいちょいあるみたいな状況だったGitHubは9月以降完全に砂漠化しています。

最初に意気込みすぎて破滅してもよくないので後悔はしていません。おかげでアメリカでも元気にノビノビと生活できています。しかし、次のクオーターからはもうちょっとどうにかしたいと思います。ブログを書くのもアウトプットの1つです。

次クオーターについて

UCSCでは、GPAを3.0以上(ABCDFの5段階でB以上)を保つことで授業を4つ取ることができるようになります。2019年冬学期には、以下の4つの授業を履修する予定です。

  • Math 19B
    • 19Aの続き
    • 主に積分
  • CMPS 12A/L
    • Intro to Computer Programming(Java)
    • Javaをやっていきます
  • Stevenson Core 2
    • 10のCollegeの中で唯一冬も必修でCoreがあるStevenson
    • GE(General Education)をfulfillするので許した
    • 実存主義の続きをやる模様
  • Writing 1
    • 卒業に必要なWritingの単位

どれも真面目に取り組めば大丈夫な授業だと思うので、引き続き真面目に取り組んでいきます。

そして秋の反省も踏まえ、まだ何とは決められていませんが、授業以外にもなにかしら目標を設定して取り組めればいいなと思っています。